NATO、新たな即応部隊を創設へ ロシアの脅威に対応
キエフ(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)は今週開催する首脳会議で、新たに「即応性の非常に高い」部隊を創設する見通しだ。NATOのラスムセン事務総長が1日、ウクライナ情勢を巡るロシアの脅威に対応する「行動計画」の一環として発表した。
ラスムセン氏によると、新設されるのは機動性と攻撃力を兼ね備えた部隊。必要に応じて各地の飛行場や港の改修も検討する。
米国家安全保障会議(NSC)のヘイデン報道官は部隊の新設を支持するとしたうえで、「ロシアを挑発したり脅したりする意図はない。集団自衛の意思を改めて示すことが目的だ」と強調した。
NATOの外交筋によると、複数の場所に新たな基地を設け、装備などを事前に配置しておく。将来にかけて、世界のどこで起きた危機にも対応できる態勢を目指すという。
ラスムセン氏によれば、英ウェールズでの首脳会議にはウクライナのポロシェンコ大統領も出席する予定。NATOは同国支持の立場を改めて明示する見通しだ。