国連安保理、外国人戦闘員への対策強化を決議
(CNN) 国連安全保障理事会の首脳級会合は24日、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」などの過激派に加わる外国人戦闘員への対策を強化する決議案を全会一致で採択した。
決議は加盟国に「外国人テロ戦闘員」の募集や組織化、移動、装備提供、資金調達の取り締まりを義務付ける内容。
会合の議長を務めたオバマ米大統領は全会一致での採決を「非常に珍しいこと」と評価する一方で、実効性を確保するために決議を「行動に移さなければならない」と述べた。
オバマ氏によると、米情報当局の推計では80カ国以上から1万5000人を超える戦闘員がシリアに流入しているという。
オバマ大統領に続き、各国首脳がテロ対策強化への賛同を表明。ナイジェリアのジョナサン大統領はISISやボコ・ハラムのような集団は「人道に反する卑劣な活動」を行っていると非難。韓国の朴槿恵(パククネ)大統領はテロ集団について「人類の災難」だと述べた。
シリア問題では必ずしも欧米と足並みのそろわない中国とロシアも決議に賛成した。ただ、ロシアのラブロフ外相はテロ対策で「いいテロリストと悪いテロリストを分けるダブルスタンダード」を採用してはならないと強調した。