米、シリアを再び空爆 ISISの石油施設狙い
ワシントン(CNN) 米軍などは24日、シリア東部でイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点を空爆した。国防総省は、ISISが使っている石油精製施設を標的にしたと説明している。
国防総省のカービー報道官によると、米軍機とともにサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の戦闘機が出撃し、12カ所の拠点を空爆した。
今回の空爆にはISISへの資金流入を食い止める狙いがあったとカービー報道官は説明する。ISISはこの施設を使った石油精製で1日当たり最大200万ドル(約2億円)を調達していたとされる。
シリアでの空爆は23日から開始された。米中央軍は、23日深夜から24日未明にかけてもイラクの4カ所とシリアの1カ所を空爆し、ISISの車両や戦闘拠点を破壊したとしている。
オバマ大統領は24日に国連総会で演説し、「人類の未来は我々の団結にかかっていると言っても過言ではない」「宗教的動機をもつ狂信集団が投げかける危険に対し、力を合わせて断固とした対応を取らなければならない」と力説していた。同時に「これはイスラムとの戦いではない」とも強調した。