御嶽山噴火の捜索活動が中断、豪雨や火山灰の雪崩警戒
東京(CNN) 日本中部にある御嶽山(3067メートル)の噴火に伴う行方不明者らの捜索活動は2日、天候が悪化し中断された。今後は豪雨も予想され、関係者は山腹などに堆積した火山灰が雪崩となって押し流される事態を懸念している。
日本の気象庁は、大規模な噴火が今後数日間内に発生する可能性に言及した。同庁は既に御嶽山での火山警報レベルを「1」から同山への接近禁止を勧告する「3」に上げている。
長野県警によると、2日朝の時点で同山の被災現場から47人の遺体が回収されている。このうち42人の遺体の身元が確認された。
当局は噴火発生時、同山には登山客ら200~250人がいたと推定。大半は自力で下山したと報道されている。同山は紅葉見物の時期には人出が多くなる。
しかし、一部の登山客は依然、複数の山小屋などに閉じ込められているとみられる。地元当局によると、行方不明となっている登山客らもいる。
捜索作業には県警や消防隊ら数百人の他、自衛隊隊員も出動し、ヘリコプター11機を使い山腹などで遺体収容や搬送の作業に当たっている。
同県警などによると、遺体の一部については死因特定のための検視が行われている。ただ、公式確認された死亡例については火山の噴出物の直撃が死因だったと報告している。