米国人3人がISISとの戦闘参加、シリアでクルド人に加勢
(CNN) 内戦下にあるシリア北部でイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と敵対する少数派クルド人の武装組織は4日までに、元軍人らの米国人3人が同組織に加わり戦闘に参加していることを明らかにした。
CNNの電話取材に、3人のうちの1人は米ウィスコンシン州出身のジョーダン・マットソン氏でイラク国境に近いハスカ県内で戦っていると述べた。同組織「クルド人民防衛隊(YPG)」の報道担当者によると、同県ではここ数週間激戦が起きている。
クルドの通信社は同氏とする画像も掲載した。フェイスブック上に載ったマットソン氏を名乗る写真と酷似しているようにみられる。
ツイッターには同氏のフェイスブックのページから転載したとする情報も掲載され、9月にシリアに入り、ISISとの戦闘で軽傷を負ったことなども伝えられた。
これらの情報の真偽は不明だが、YPGの報道担当者は数日前に受けたとする同氏の負傷を確認した。ただ、命に別条はないとも述べた。ロイター通信はマットソン氏の友人とする人物の情報として、同氏はISISと戦うため私設の軍組織に雇われたことを打ち明けたと報じた。
米国防総省は同氏の名前がウィスコンシン州の陸軍の入隊者リストにあったことを確認。2006年5月から07年11月まで軍籍にあった。
米国務省のサキ報道官は2日の会見で、クルド人組織に加勢するマットソン氏らの情報は踏まえているとしながらも、個人情報保護の観点から詳細に踏み込むことを避けた。