香港政府、学生側と対話開始で合意 デモ沈静化か
香港(CNN) 1週間以上にわたって学生や民主派団体の抗議デモが香港で6日深夜、香港政府と学生側が正式な対話を開始することで合意に達した。デモ隊は7日朝も市内数カ所の主要道路で封鎖を続けたが、参加者の人数は先週に比べ、かなり減少している。
政府と香港学生連盟は6日、対話に向けた準備交渉に臨んだ。政府報道官は交渉の後、「非常に大きな進展があった」と説明。①互いとの対話の場を何度か設けること②双方が平等な立場で話し合うこと②政府は対話の結果を実行すること――の三原則で合意が成立したとして、「できるだけ早く対話を始めたい」と述べた。
今回の民主化運動は、香港の次期行政長官選挙を巡り、中国政府が公認の候補者にしか立候補を認めない方針を決めたことが発端となった。
政府側が先週、催涙ガスなどを使ってデモ隊を解散させようとしたことに対し、学生側はますます不信感を募らせた。政府は1週間前、学生らの抗議行動は違法だと非難していたが、その後態度をかなり軟化させているようだ。
一方、梁振英行政長官はビデオ声明で、学生らは一般市民への迷惑を考えるべきだと主張し、道路封鎖の解除などを求める呼び掛けを繰り返した。