香港政府、学生側と対話開始で合意 デモ沈静化か
梁長官は特に、3日から4日にかけてデモ隊と反対派が衝突した九龍半島側の旺角(モンコック)について、改めてデモ隊の退去を要求。暴力的な犯罪を阻止するため、警察がしかるべき時点で行動を起こすと警告した。ただ、学生らはこれまで、梁長官からの再三の呼び掛けにほとんど応じていない。
旺角では地元の商店主らが、デモのせいで客足が遠のいたと非難し、警察の対応は不十分だと訴えている。これに対して警察は、衝突での逮捕者が犯罪組織の関係者も含め30人に上ったと強調した。
現場のCNN取材班によると、旺角には6日、約50人のデモ隊が残り、その周りをデモ支持派と反対派合わせて約500人が取り囲んでいる。暴力発生に備えて展開している警官の数は、30人から100人に増えたという。
政府にとってやりにくいのは、学生側に明確な指導者がいないことだ。デモ隊の代表として数人の学生や活動家が声を上げているが、かれらの判断がデモ参加者にどれほどの影響力を持つかは明らかでない。参加者同士の間でも、民主化運動の手法や目標を巡る意見には大きな開きがあるようだ。