イタリア客船座礁 最後の犠牲者が見つかる、事故から3年
(CNN) イタリア中部のジリオ島沖で2012年1月に座礁した大型客船「コスタ・コンコルディア」の船内から、最後まで行方不明になっていた1人の遺体がほぼ3年ぶりに見つかった。イタリアのANSA通信が3日に伝えた。
2012年1月に起きたコスタ・コンコルディアの座礁事故では32人が死亡した。船体は解体のため今年7月にジェノバに運ばれたが、犠牲者のうちラッセル・レベロさんだけは遺体が発見されていなかった。
レベロさんの兄弟ケビン・レベロさんのフェイスブックによると、遺体は8番デッキにある船室内で見つかった。事故から既に1025日がたったとケビンさんは振り返り、「いつかきっと連れて帰ると家族に約束した」と記している。
コスタ・コンコルディアの解体作業には2年かかる見通し。銅線や配管、内装の一部など、船体の80%以上はリサイクルして再利用される。