パキスタンの検問所で自爆テロ、死傷者100人以上
(CNN) パキスタン東部ラホールのインド国境にある検問所で2日、自爆テロとみられる爆発があり、警察や病院関係者によると少なくとも45人が死亡、55人が負傷した。
地元警察の幹部によると、検問所で日没前に行われる式典の終了後、着衣に約5キロの爆弾を仕掛けた18~20歳の男が侵入して起爆した。
反政府武装勢力パキスタン・タリバーン(TTP)系の2つの組織が犯行声明を出した。ただ一方の組織はもう一方の声明を「根拠がない」と否定し、自分たちは今後も攻撃を続けると宣言した。さらに北西部の部族地域、北ワジリスタン地区などで罪のない人々が殺害されたことに対する復しゅうだと述べ、今回の攻撃の映像をまもなく公開するとしている。
現場からの映像は、負傷者が救急車へ運ばれる姿などを伝えている。居合わせた人々の多くは泣きながら取材に応じていた。警察は現場周辺を立ち入り禁止として捜査を開始した。
インドのモディ首相は声明で「卑劣なテロ行為」を非難し、遺族らに弔意を表した。
検問所では55年前から毎日、パキスタン民兵とインドの国境警備隊が旗を降ろして握手を交わす式典が行われ、両国や外国から多くの見物客が訪れる。パキスタン民兵がテロの警戒に当たってきたが、同幹部によればこの日は通常より多くの人が集まり、全員に目が行き届かなかったという。当局者らによると、式典は6日まで中止される。