バングラデシュ全土で停電、インドからの送電線が故障
(CNN) バングラデシュ政府は2日、首都ダッカを含む全土が1日午前から深夜にかけて長時間の停電に見舞われたと発表した。電力供給は2日午前までに完全復旧したという。
当局によると、インドからの電力輸入に使われている送電線の故障により、現地時間の1日午前11時ごろから全土で停電が発生した。
この影響で商店などは軒並み閉店を強いられ、病院では補助発電機で緊急処置に対応。夜に入っても停電は続き、首都ダッカではろうそくや懐中電灯を頼りに歩く人たちの姿が見られた。
電力は午後11時ごろから徐々に復旧し、2日午前には完全復旧。政府は原因究明のための専門家チームを設置した。
バングラデシュは国内での発電量が追いつかず、小規模の停電は日常茶飯事。しかし全土が停電に見舞われるのは、サイクロンの影響で大規模停電が発生した2007年以来だった。
ただし電力開発委員会によれば、同国の人口1億6000万人のうち、約40%のところにははもともと電気が通っておらず、今回の停電の影響も受けなかった。