7月に撃墜の旅客機、マレーシア人全員の身元判明
(CNN) マレーシア運輸相は3日までに、7月にウクライナ上空で撃墜された旅客機に乗っていたマレーシア人44人全員の遺体の身元が判明したと発表した。
マレーシア航空MH17便は7月17日にオランダのアムステルダムからマレーシアのクアラルンプールへ向かう途中、ウクライナ上空で撃墜され、マレーシア人の乗員15人を含む搭乗者298人全員が死亡した。
マレーシア人の犠牲者のうち最後に身元が確認された1人は、遺族の希望でオランダに埋葬される。
マレーシア運輸相は、「この凶悪犯罪を引き起こした犯人に報いを受けさせなければならない。そのためには現地の地政学的状況が続いていようと、墜落現場の捜査を続けなければならない」と訴えた。
墜落原因について米政府やウクライナ政府は、親ロシア派の武装勢力がミサイルで同機を撃ち落したと見ているが、親ロシア派はこれを否定している。
オランダ運輸安全委員会が9月に公表した中間報告でも、同機は「高エネルギー物体」に撃墜されたと断定したが、犯人については言及しなかった。
犠牲者はオランダ人が約3分の2を占めたほか、マレーシア人とオーストラリア人も多数搭乗していた。