エボラ2次感染の看護助手が退院 スペイン
(CNN) スペインの病院で患者を看護していてエボラ出血熱に感染した看護助手のテレサ・ロメロ・ラモスさんが5日、エボラを克服して退院した。
夫のハビエル・リモンさんと共に記者会見したラモスさんは、神に与えられた「奇跡」のようだと退院の喜びを語った。
感染した原因についてはまだ分からないとしながらも、「もしこの病気に感染したことが誰かのためになり、研究の役に立ち、治療法を見つける助けになるのなら、または私の血液が誰かを助けられるなら、ここに私がいる」と力を込めた。
ロメロさんは勤務先のマドリード市内の病院でエボラ患者を看護していて2次感染し、同病院に30日間入院した。初期段階では孤独も感じたといい、「死ぬことを考えて家族や夫のことを回想した」と振り返った。
夫のリモンさんは、2人が飼っていた愛犬「エクスカリバー」がエボラウイルス感染の不安から処分されたことに触れ、当局の対応を嘆いた。
エクスカリバーは、愛犬家らがインターネットで募った助命嘆願に約40万人の署名が寄せられたにもかかわらず、安楽死させられた。リモンさんは支援活動に感謝しながらも、「子どもがいない私たちにとって、あの犬がどれほど大切だったか分かってもらえなかった」と悲しんだ。
米国でエボラに2次感染した看護師のニナ・ファムさんは、退院後の1日、隔離されていた愛犬との再会を果たしている。