ウクライナ内紛打開で「決闘」申し出、親ロ派が大統領に

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(CNN) 政府軍と親ロシア派武装勢力のにらみ合いが続くウクライナ東部情勢で、ルガンスク州で「人民共和国」の樹立を自称する指導者は20日までに、内紛状態の打開を図るためポロシェンコ同国大統領に1対1の「決闘」を持ち掛ける挑発的な提案を行った。

ロシアのタス通信が伝えた。この突飛な内容の申し出はイゴール・プロトニツキー指導者が行ったものだが、その真意は不明。

同指導者は、決闘した古代のスラブの指導者や栄光あるカザフの頭領らの模範例を踏襲しようと呼び掛け、日時と使用する武器はポロシェンコ大統領の判断に任せると指摘。「勝利した者が相手側に従う条件を突き付けることが出来る」とも述べた。

ウクライナ政府は同指導者の発言へのコメントを即座には控えた。

ただ、ヤツェニュク首相は19日、親ロシア派勢力とは直接交渉しないとの基本的な立場を改めて表明。ウクライナの国営メディアによると、停戦合意が既に成立しており、当事者がなすべきことの全てはこれを順守することであると主張した。

停戦合意は2カ月前、ベラルーシの首都ミンスクでの交渉でまとまっていた。

しかし、これ以降もウクライナ東部では戦闘が散発しており、同国政府によると18日の衝突ではウクライナ軍兵士2人が死亡、十数人が負傷した。英国の治安筋は先に、東部での戦闘は停戦合意前の状況に戻ったとの見方をCNNに示していた。

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