イスラエル外相の暗殺を計画、パレスチナ人3人逮捕
エルサレム(CNN) イスラエル軍は21日、リーベルマン同国外相の暗殺を謀議していたとしてパレスチナ自治区ヨルダン川西岸出身のパレスチナ人3人を逮捕したと発表した。
起訴状によると、ロケット弾の調達を図り、同外相の車列に撃ち込むことなどを計画していた。3人は車列に関する情報を収集していた疑いもある。逮捕者の組織的背景などは伝えられていない。
リーベルマン外相はヨルダン川西岸の入植地に自宅を持つ。
起訴状によると、暗殺の計画は今年8月に練られていた。イスラエル軍は同月、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの軍事部門によるイスラエル内へのロケット弾攻撃を阻止するための軍事作戦に踏み切っていた。
ハマスの報道担当者は今回のリーベルマン外相暗殺の謀議は知らなかったとしながらも、その正当性は弁護。イスラエル軍はパレスチナの子どもや女性を殺害しており、イスラエルの指導者全員は正当な標的になると主張した。
イスラエル軍がエルサレム旧市街にあるイスラム教聖地「ハラム・シャリーフ」(ユダヤ教では「神殿の丘」)内の「アルアクサ・モスク(イスラム教礼拝所)」に侵入し、パレスチナ人を襲ったことにも言及した。
イスラエル軍や同国警察はまた、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地グシュ・エツィオンで銃や車での攻撃計画を摘発したとも発表した。