ミニスカの女性が襲われ裸に、「下品な服装」に反発 ケニア
(CNN) アフリカ東部ケニアの首都ナイロビなどで20日までに、ミニスカート着用が「下品な服装」と非難された女性が男の集団に路上で襲われ、裸姿にされる事件が起きた。
この襲撃の模様をとらえた動画などはユーチューブや地元テレビで流され、同様の複数の事件が同国第2の都市モンバサなど他地域でも発生したという。
事件を受け、抗議デモがナイロビ中心部で起き、「服装は自分の選択」などと書かれたプラカードが掲げられた。デモにはミニスカートの女性やドレス姿の男性も参加し、事件を非難した。ケニア当局は事件を調べているとしている。
一方で、この抗議デモに対抗するデモも発生し、参加者は「裸になるな」「衣服を着ろ」などと叫んだ。
キリスト教徒が多数派のケニアでは過去にも、ナクルやモンバサなどの主要都市で女性の服装が原因で衣服をはぎ取る騒ぎが起きている。
ユーチューブなどに載った動画によると、ナイロビでの事件はバス停留所で発生。男たちがおびえた女性を小突き回し、「脱がせろ!」などと叫んで、襲っている場面がとらえられていた。
今回の事件については、ケニアが直面する貧困や貧弱な教育制度など対応策が至急に求められる主要課題から注意をそらすメディアの狂奔的な報道との見方もソーシャルメディア上で出ている。
類似の事件はケニアに限らず、マラウイやジンバブエなど他のアフリカ諸国でも発生している。