10月までの世界の平均気温、130年の観測史上最高に
(CNN) 米海洋大気局(NOAA)は1日までに、2014年1~10月の世界の平均気温が約130年の観測史上、最高を記録したと発表した。
NOAAによると、1~10月の世界の平均気温は、20世紀の世界平均のセ氏14.1度を0.68度上回った。12月までの1年間の平均気温が過去最高に達する可能性もある。
10月の気温は世界で過去最高を記録し、米国では過去4番目の暖かさを観測。北半球、南半球の両方で、陸上、海上とも温暖な日が続き、陸上の平均気温は20世紀平均の9.3度より2度近く高かった。
特にオーストラリア、ドイツ、フランス、スイス、スウェーデンといった国の10月の平均気温は、20世紀の平均気温より2度以上も上昇。世界の全大陸と海洋で、過去最高を観測した地点があったという。
専門家は以前から、世界の平均気温が2~3度上昇すれば、壊滅的な暴風雨や海面の上昇、極地の氷の融解といった現象を引き起こす可能性があると指摘していた。