ベルギー女性、スペイン前国王の娘と主張 認知求め提訴
マドリード(CNN) ベルギー在住の女性が、自分はスペインの前国王フアン・カルロス1世(77)の娘だと主張して認知を求める訴えを起こし、14日にスペイン最高裁判所に受理された。
裁判所は訴えを受理してこの件について調査する。王室は司法判断を「尊重する」と表明した。
原告はベルギーのブリュッセルに住むイングリッド・サティオさん(48)。母親が1965年、当時まだ王位についていなかったカルロス前国王と関係を持ち、2人の間の子どもとして66年8月にサティオさんが生まれたと主張している。カルロス前国王は既婚だった。
裁判所の広報によると、認知訴訟が受理されるためには、元国王との関係を示す写真や手紙などの証拠を原告が提出する必要がある。原告側弁護士によると、サティオさんの母親も法廷で証言する意向を示している。原告側はカルロス元国王のDNA鑑定も求めていた。
一方、最高裁判所は、スペインの男性がカルロス前国王を相手取って起こしていた別の認知訴訟は受理しなかった。
カルロス前国王は1975年に即位。昨年6月、フェリペ6世に王位を引き継いで退位した。フェリペ6世は1968年に生まれた。