「ロシアの軍隊や装備が領内に」 ウクライナ首相が主張
キエフ(CNN) ウクライナのヤツェニュク首相は20日までに、ロシア軍が同国領内へ部隊や装備を送り込んでいるとの見方を改めて示した。ウクライナ国営メディアが伝えた。
ヤツェニュク首相は国防当局責任者からの情報として、ロシアからウクライナ東部ドネツクなどへ軍の人員や装備が移された事実を軍情報当局が確認したと述べた。
首相はさらに「戦車やロケット砲発射装置、無線通信装置は、ドネツクの市場では売っていない。持ち主はロシアの軍と国防省以外にない」と語ったという。首相の報道官もCNNに、この発言内容は正確だと述べた。
ロシア当局者らのコメントは得られていない。
ロシアが昨春にウクライナからクリミア半島を併合した後、ウクライナ東部では政府軍と親ロシア派の戦闘が続いている。18日には首都キエフで平和を願うデモが行われ、ポロシェンコ大統領やヤツェニュク首相も参加した。