ボコ・ハラムが80人拉致、軍出動で24人解放 カメルーン
(CNN) カメルーン北部の村落が隣国ナイジェリアのイスラム過激派「ボコ・ハラム」とみられる武装グループに襲われ、村人80人が拉致された事件で、カメルーン当局者らは19日、村人のうち24人が解放されたと発表した。
武装グループは18日朝、カメルーン極北州にある2つの村落を襲撃し、家屋80棟以上を破壊した。国営メディアによると、拉致された村人のうち3人はその後、遺体で発見された。
地元当局の責任者はCNNに、カメルーン軍の部隊が出動して24人を解放し、ボコ・ハラムを撃退したと語った。武装グループはナイジェリアへ逃げ帰ったという。
カメルーン国防省の報道官も、村人らが解放されたことを確認した。同国通信相によれば、ボコ・ハラムがこれまでに同国内で起こした中で最大の拉致事件となった。
ボコ・ハラムは2009年以降、ナイジェリア北部で警察や学校、教会、民間人への襲撃や政府機関の爆破などを繰り返してきた。カメルーンにも越境して食料を盗んだり外国人を拉致したりしていたが、最近は軍施設にも攻撃を仕掛けている。
カメルーン軍はすでに極北州に約7000人の部隊を展開。ビヤ大統領から国際社会への支援要請に応え、隣国チャドが約2000人の部隊を送り込んている。