エアアジア機の音声にテロとの関連なし 捜索は難航
(CNN) インドネシア沖で墜落したエアアジア機の音声記録装置(ボイスレコーダー)を調べている同国のチームが、テロとの関連を否定する見解を示した。
ボイスレコーダーは先週、飛行記録装置(フライトレコーダー)に続いて、墜落現場付近の海底から回収された。
インドネシア国家運輸安全委員会の調査担当者が19日、ロイター通信とのインタビューで語ったところによると、録音されている操縦室内の音声にテロの脅威を示す気配はなく、機長のあわただしい声だけが入っていたという。別の調査担当者も「操縦士以外の声は聞こえなかった」と述べた。
エアアジア機は12月28日、激しい雷雨の中で墜落したとみられる。機長から管制に、悪天候のため進路を変更したいとの要請があった後で消息を絶った。墜落の原因となったのが天候か故障か、あるいは人的ミスだったのかはなぞのままだ。
現場海域では遺体の捜索作業が続いている。同機には乗客乗員162人が搭乗していたが、これまでに遺体が見つかったのは53人。先週、機体の胴体部分が海底で発見されたものの、潜水士らは高波と海流に阻まれ、内部に到達できない状況が続く。
捜索チームは同機の尾翼部分と同様、胴体部分についても浮き袋で海面へ浮上させる手法を検討している。