ヒトラー姿で自撮り、反イスラム団体リーダーが辞任 ドイツ
(CNN) 仏風刺週刊紙「シャルリー・エブド」襲撃事件をきっかけに反イスラムデモが拡大しているドイツで、デモに参加した団体の代表がヒトラーに扮した「自撮り写真」のネット投稿で批判を受け、辞任した。
辞任したのは「西洋のイスラム化に反対する愛国的な欧州人」(通称ペギーダ)の代表、ルッツ・バッハマン氏。同氏がヒトラーに扮して撮影した写真が21日、独タブロイド紙「ビルト」の第1面に掲載され、大きな批判を浴びた。同氏はまた、米白人至上主義者団体クー・クラックス・クラン(KKK)の装束をまとった姿の写真も投稿していた。
「私のネット投稿によって攻撃されたと感じたすべての人に謝罪する。コメントは熟慮が足りず、このようなことはもうしない」と同氏はドレスデンで述べた。
バッハマン氏の広報担当者はフェイスブックで、問題の写真は風刺のつもりだったと述べた。バッハマン氏はビルト紙に対し、ベストセラーとなった風刺小説「帰ってきたヒトラー」の音声版の発売を記念して撮ったと語った。だが、写真が投稿されたのは音声版が発売された13年1月よりだいぶ後の昨年9月だった。この本は現代のドイツによみがえったヒトラーを描いた物語。