バス乗客など9人刺す、パレスチナ人逮捕 イスラエル
(CNN) イスラエルのテルアビブで21日、バスに乗ってきた男が運転手や乗客など9人を次々に刃物で刺す事件があった。警察はテロ事件として捜査している。
男はバスを降りたところで警官に足を撃たれ、逮捕された。男は23歳のパレスチナ人だという。
目撃者や警察によると、バスの運転手は催涙スプレーを噴射したりブレーキを踏んだりして男に反撃しようとした。乗客の一部は運転手が開けた扉から脱出して逃れたが、男はそのあとを追いかけながらさらに数人を刺したという。
バスの後続車に乗っていた警察官数人が車から降りて男の後を追い、足を撃って取り押さえた。
救急隊によると、刺された9人のうち4人は重傷を負った。ほかにも数人の乗客がショック症状で手当てを受けた。容疑者の男はテルアビブ市内の病院に運ばれた。
イスラエル紙ハーレツなどの報道によると、イスラム組織ハマスの広報は今回の事件を称賛し、「我々の人民に対するテロ占領犯罪への当然の反応だ」と主張している。
これに対してイスラエルのネタニヤフ首相は、「テルアビブのテロ攻撃は、パレスチナ自治政府がユダヤ人とその国家に対して広めている危険な扇動の直接的な結果だ」としてハマスとパレスチナ自治政府を非難した。