警察と武装組織が交戦、43人死亡 フィリピン

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フィリピン警察と武装組織が交戦、43人死亡

マニラ(CNN) フィリピン南部ミンダナオ州で25日、警察とイスラム武装組織が交戦し、43人が死亡した。

警察によると、死者のうち37人はフィリピン国家警察特殊部隊の隊員だった。武装組織側は6人が死亡、11人が負傷した。

交戦には政府と和平協定を結んだモロ・イスラム解放戦線(MILF)と、和平協定を結んでいないバンサモロ・イスラム自由戦士(BIFF)の両方のメンバーが加わった。

政府の和平プロセス統括責任者の26日の発表によれば、特殊部隊は同地でイスラム過激派ジェマ・イスラミア(JI)のマレーシア人幹部を追っていたという。同幹部は2003年からフィリピン南部に潜んでいるとみられ、当局が500万ドル(約6億円)の懸賞金をかけて行方を追っている。

現地にはまだ特殊部隊の隊員が残っており、政府は部隊への物資補給と負傷者の収容に当たっている。

フィリピン政府は昨年3月、南部最大の武装組織であるMILFとの間で和平協定を結んだ。しかしBIFFなどの強硬派は和平協定に反対して活動を続けている。

議会では和平協定遂行のための法案の審議が進められているが、今回の戦闘を受けて26日の審議は中断された。

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