人質交換で指名のリシャウィ死刑囚、ISISとの関係は
(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が人質の後藤健二さんと引き換えに釈放を要求しているサジダ・リシャウィ死刑囚。2005年にヨルダンのホテルで起きた連続爆弾テロ事件に関与した女として知られる。この事件でリシャウィ死刑囚は、身に着けた爆弾が爆発せず、自爆に失敗した。
だがISISはなぜ、この女の釈放を要求しているのか。ISISとはどんな関係があるのか。
ISISの支持者がインターネットに投稿したとされる声明では、リシャウィ死刑囚を「投獄された姉妹」と呼び、後藤さんとの交換を持ちかけている。
リシャウィ死刑囚についてはヨルダンで当局に拘束されて以来9年の間、動向が伝えられていなかった。
2005年11月にテレビ放映された映像でリシャウィ死刑囚は、ヨルダンのホテルを狙った一連のテロ事件に加わろうとしていたと冷静な口調で振り返っていた。この事件では少なくとも57人が死亡した。
「夫は爆弾を爆発させ、私も自分の爆弾を爆発させようとしたが失敗した」「人々が走って逃げた。私も一緒に走って逃げた」。そう語るリシャウィ死刑囚は無表情だった。
映像の中の同死刑囚は頭部を白いスカーフで覆って黒い着衣を身に着けた姿。爆弾を装着してテープを乱雑に巻き付けたベルトを示して見せた。
現在の年齢は40代。ヨルダン当局によれば、夫のフセイン・シャマリ容疑者と共に、ラディソンホテルを狙った自爆テロを実行しようとしていたとされる。