独首相、ウクライナ和平達成は「不透明」 プーチン氏と交渉後
3首脳が協議した新たな方途の内容は伝えられていない。ミンスク合意と異なる点も明らかになっていない。オランド大統領はモスクワ訪問前の5日、新たな交渉を始めるための共同提案はウクライナの領土保全の考えに基づいていると述べた。独仏首脳は、紛争の全ての当事者が共同提案を受け入れることを期待するとしたが、交渉や外交の選択肢を無期限に延ばすことは出来ないとも付け加えた。
ロシアのラブロフ外相もミュンヘンの会議に出席し、戦闘には反対しており、重火器の撤収を望むなどと指摘。「領土保全の枠内」で東部ドネツク州の親ロシア派武装勢力とウクライナ政府が直接対話を持つことを求めた。
米国のバイデン副大統領もメルケル首相の後に同会議で演説し、「プーチン大統領は何度も和平を約束しながら、戦車や兵士、兵器を送った」と非難。和平にただ同意するのではなく、そのための行動を起こす時機だと主張した。