イラク北部のISIS要衝奪う地上戦、4月にも 米兵参加か
ワシントン(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の壊滅作戦を進める米中央軍当局者は7日までに、イラク北部にあるISISの主要拠点モスル市の奪回を目指すイラク軍地上部隊の作戦が早ければ今年4月に開始されるとの見通しを示した。
同市周辺では現在、ISISが防御固めを続けていると指摘。この防御網の強化が一定の水準に達した場合、イラク軍は標的の特定などで米軍の支援を求めるかもしれないと述べた。
米軍はモスル市のISISによる防御態勢に関する最大限の諜報(ちょうほう)収集に努めているが、防御の程度によってはイラク軍に随行させる米地上部隊の派遣を米政府に提言する可能性もある。
中央軍のオースティン司令官と米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は過去に、攻撃の標的特定でイラク軍を手助けする少人数の米軍兵士が現場で必要になる事態も有り得るとの見方を示していた。ただ、米軍兵士の任務は戦闘目的ではないとも付け加えていた。
中央軍当局者によると、モスル市ではISIS構成員が安全対策のため家族を市外に退避させる動きが出ている。米軍が主導する有志連合は最近、同市への補給線を断絶させる空爆も実施していた。