ISIS、ボコ・ハラムの「忠誠」受け入れを表明
(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の広報担当者を名乗る音声声明がインターネットに投稿され、ナイジェリアの「ボコ・ハラム」による忠誠表明をISISのアブバクル・バグダディ指導者が受け入れたと発表した。
音声メッセージはISISの支持者がネットに投稿した。広報担当者を名乗る男の声で、ISISの支配が西アフリカに拡大したと述べ、同地の「聖戦士兄弟」を歓迎すると表明。イラクやシリアに入ることができなければ、アフリカで戦闘に加わるよう呼びかけている。
CNNではこの声明の信ぴょう性を確認できていない。
これに先立ち公開されたボコ・ハラムのアブバカル・シェカウ指導者のものとされる音声メッセージでは、ISISと同盟を結ぶと表明していた。
ナイジェリアのテロ問題専門家、ジェイコブ・ゼン氏は、これでボコ・ハラムの存在感が高まってメンバー集めや資金調達の助けにもなると解説し、「これまでボコ・ハラムは世界のイスラム過激派集団の中で異端的存在だったが、これで恐らくISIS傘下で最大の1派になった」と指摘した。
ボコ・ハラムはナイジェリアで兵士や市民を狙い、村落の襲撃や住民の拉致、暗殺、爆弾テロ、教会や宗派の異なるモスクの襲撃などを繰り返してきた。近隣国のカメルーンやチャドへの進出も加速している。