米大使襲撃事件で容疑者を起訴 韓国
ソウル(CNN) リッパート駐韓米大使がソウル市内で刃物で襲われて重傷を負った事件で、韓国当局は1日、容疑者の男を殺人未遂などの罪で起訴した。
ソウル中央地方裁判所によれば、金基宗(キムギジョン)容疑者は殺人未遂、外国使節暴行、業務妨害の罪で起訴された。
韓国の法律では、起訴状が提出されてから14日以内に公判を開始しなければならない。
事件は3月5日、南北朝鮮の平和的な統一を求める団体が主催するイベントの会場で起きた。講演のために出席していたリッパート大使が切りつけられ、80針を縫う重傷を負った。傷は右の頬から下あごにかけてつけられ、長さ10センチ、深さ2.5センチにおよんだ。リッパート大使は左の腕と手にも5カ所の切り傷を負った。
警察によれば、金容疑者は韓国と米国の合同軍事演習に反対し、刃渡り25センチのナイフで犯行に及んだという。
金容疑者は1999年から2007年にかけて7回にわたり北朝鮮を訪問している。当局はこの訪問と事件の間の関連についても調べているという。