中国、周永康前政治局常務委員を起訴 収賄など
周前常務委員は2012年まで、中国共産党の最高意思決定機関である政治局常務委員会に所属し、警察や情報機関、司法システムなどを一手に取り仕切っていた。だが、2013年の10月を最後に公の場から姿を消していた。その後、党籍のはく奪処分を経て、昨年12月に逮捕された。
国営メディアは周前常務委員を取り巻く役人や実業家、友人の複雑な関係などを盛んに報じており、不正蓄財や女性関係なども取り沙汰されてきた。
中国では習近平(シーチンピン)国家主席が就任以来、反腐敗運動を大々的に推進してきたが、政治局常務委員会まで務めた人物が立件されるのは初めて。周前書記の失脚について、中国政治の歴史的な転換点になると指摘する声も上がっている。