米・キューバ首脳が握手、半世紀ぶりの直接対話へ前進
パナマ(CNN) 米国のオバマ大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長は10日夜、米州首脳会議に出席するために訪問したパナマで、あいさつと握手をかわした。米国家安全保障会議(NSC)のミーハン報道官が明らかにした。
オバマ大統領の側近によれば、首脳会議が本格的に始まる11日には、より本格的な話し合いが行われる模様だ。両国首脳の直接対話が実現すれば約半世紀ぶりとなる
これに先立つ8日に、オバマ大統領とカストロ議長が電話で会談していたことも明らかになった。ベン・ローズ大統領副補佐官(国家安全保障担当)によれば、現在進行中の国交正常化交渉について話し合ったという。
オバマ大統領は9日、米州首脳会議が行われるパナマに到着。パナマ滞在中に、キューバのテロ支援国家指定の解除を発表するものとみられている。
キューバのテロ支援国家指定解除を巡っては、米国務省がホワイトハウスに指定を解除するよう勧告。オバマ大統領は、指定解除の最終決定を前に専門家のグループが検討を加えているところだと述べていた。
オバマ大統領は9日、一時滞在先のジャマイカで、テロ支援国家指定の要件をについて「指定解除に向けたプロセスで、我々はあくまで事実を重視してきた」「状況が変化すればテロ支援国家のリストも変わってくる」と述べ、指定解除を行う準備があることを強く示唆した。