イラン大統領、制裁解除なければ「最終合意しない」 核協議
(CNN) イランのロハニ大統領は9日、同国の核開発問題を巡る欧米など6カ国との交渉について、経済制裁が合意の実施初日に解除されるという条件でなければ最終合意には応じないと述べた。
スイスのローザンヌで行われたイランと米英独仏中ロの交渉は2日、イランの核開発問題の解決に向けた枠組み合意に達した。各国は6月末までの最終合意を目指している。
だが米政府は、制裁解除は最終合意の後に段階的に進めるとの意向を明らかにしている。
一方、イランの最高指導者ハメネイ師は枠組み合意について、最終的なものではなく「賛成も反対もしない」と言及。また最終合意については「国家の利益と尊厳を保証するもの」でなければならないと主張した。イラン国営イスラム共和国通信が伝えた。
国営プレステレビによればハメネイ師は9日の演説で、今後の交渉について「何事も細部が肝心だ」と発言。「相手側は約束事をほごにすることで知られており、細かい点になればわが国を追い詰めようとするかも知れない」とも述べたという。