混乱のイエメン 死者600人超、援助物資第1弾が届く
UNHCRは声明で「捜索・救援活動が行われてない状況で紅海やアデン湾を渡る人々の危険について、極めて憂慮している」と述べた。
イエメンの人々は粗末な漁業用ボートに殺到して国外に脱出している。ある家族はCNNに対し、渡航は「地獄を垣間見る」経験だったと語った。
世界保健機関(WHO)は10日、紛争が激化した3月19日から4月6日の間に643人が死亡、2226人が負傷したと発表した。ただ、これは保健当局が確認できた件数であり、実際の犠牲者はさらに多いとみられる。
イエメンでは先月、シーア派武装組織「フーシ派」が首都サヌアを制圧するなど治安情勢が悪化。その後のサウジアラビア主導の空爆でも犠牲者が出ている。