米軍の無人機で人質2人死亡 アルカイダ拠点を爆撃
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は23日、米軍が国際テロ組織アルカイダの拠点を標的として1月に行った対テロ作戦で、米国人を含む2人の人質が死亡したと発表した。
複数の米当局者によると、死亡した人質は米国人のウォーレン・ワインスタインさんとイタリア人のジョバンニ・ロポルトさん。米軍の無人機による爆撃で死亡したという。
ホワイトハウスで記者会見したオバマ大統領は、「大統領として、また最高司令官として、意図せずウォーレンさんとジョバンニさんの命を奪った作戦も含む対テロ作戦の全責任は私にある」と述べ、米政府を代表して謝罪した。
ホワイトハウスは同日、アルカイダの幹部だった米国人2人も同じ地域で行われた米軍の対テロ作戦で死亡したと発表した。
アーネスト米大統領報道官によると、死亡した人質の遺族には米政府が賠償金を支払う。金額は明らかにしなかった。
人質を死亡させた作戦は、アフガニスタンとパキスタンの国境地帯にあるアルカイダの拠点を標的として行われた。アーネスト報道官は声明の中で、この場所に「人質がいると信じるに足る理由はなかった」と説明。アルカイダの米国人幹部がいたことも把握しておらず、この2人を狙ったわけでもないとした。