イラク軍がファルージャ奪還作戦、3日間で死者30人以上
(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)が支配するイラク西部の都市ファルージャに対し、イラク軍が大規模な空爆や砲撃を実施している。市内の情報筋と医療関係者によると、31日までの3日間で女性や子どもを含む少なくとも31人が死亡、82人が負傷した。
現地からCNNに入った情報によると、31日は特に激しい空爆があった。市場やモスク(イスラム教礼拝所)、倉庫など5カ所が攻撃を受け、少なくとも14人が死亡、26人が負傷したという。
ISISはファルージャ上空を飛ぶ戦闘機や損壊した市場の映像と、モスクの被害状況や負傷者らを写した画像を公開した。
イラク軍当局者2人がCNNに語ったところによると、陸軍が民兵や空軍の支援を受けてファルージャ近郊を攻撃し、ISISの自爆用車両8台を解体した。今後さらに戦闘を続ける方針だという。
ファルージャは昨年1月以降ISISに占拠されている。脱出を認められた高齢者や病人を除き、少なくとも10万人の市民が市内に閉じ込められた状態とみられる。現地の医療関係者によると、占拠からこれまでに女性211人と子ども360人を含む計2839人が死亡、4704人が負傷した。
ファルージャが属するアンバル州では5月中旬、州都ラマディもISISに制圧された。イラク軍は先週以降、アンバル州と隣接するサラヘディン州で大規模な奪還作戦を実施している。