イエメンのアルカイダ系組織指導者、米無人機攻撃で死亡か
(CNN) イエメンの国家安全保障当局者によると、同国を拠点とするテロ組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」のナーセル・ウハイシ指導者が12日、米無人機によるとみられる攻撃で死亡した。
AQAPのメンバーらもツイッターに、ウハイシ容疑者が「殉死」して軍事部門のカシム・リミ司令官が後任に任命されたとの情報を書き込んでいる。
米国の情報当局者は、米政府が事実を確認していると述べた。
ウハイシ容疑者はAQAPのトップで、国際テロ組織アルカイダ全体のナンバー2という地位にあり、「アルカイダの皇太子」とも呼ばれていた。
昨年4月にはアルカイダの大規模な集会を伝えるビデオに登場し、「我々は十字架を滅ぼさなければならない。十字架の担い手は米国だ」などと演説していた。
ウハイシ容疑者はイエメン出身で、2006年に国内の刑務所から脱出した前歴を持つ。アルカイダの最高指導者オサマ・ビンラディン容疑者の秘書を務めたこともあり、09年にAQAP指導者に就任していた。
同容疑者の死はアルカイダにとって大きな打撃になるとみられる。