英警察、ルワンダ情報機関トップを空港で逮捕 スペイン要請
(CNN) アフリカ中部ルワンダの英国大使館は24日までに、ロンドン警視庁がヒースロー国際空港でルワンダの情報機関トップのカレンジ・カラケ氏(54)をスペイン当局の要請に基づき逮捕したことを確認した。
スペインの裁判所は2008年、カラケ氏に対しルワンダで1994年に起きた大規模な虐殺事件への関与で逮捕状を出していた。ロンドン警視庁によると、20日早朝の身柄拘束は逮捕状に基づく法的責務に従った措置とし、同氏は20日午後、英国の裁判所に出廷した。25日に再度出廷の予定。
今回の逮捕を受けルワンダのルイーズ・ムシキワボ外相はツイッターを通じて反発し、「アフリカ人をおとしめる西側の連帯は容認出来ない」と批判した。
94年の虐殺事件では、フツ人過激派が3カ月間にわたり少数派ツチ人らを殺害したとされ、犠牲者は推定で80万人。事件はハビャリマナ元大統領の航空機墜落の死亡がきっかけで、カガメ現大統領率いる「ルワンダ愛国戦線」の軍事部門が最終的に流血の事態を収束させていた。愛国戦線はツチ人主体で、カラケ氏は軍事部門に属していた。
国際人権団体は、愛国戦線は虐殺事件を沈静化させる時期に、数千人規模のフツ人を殺害したと非難している。