国連総会、パレスチナ旗の掲揚認める決議を採択
ニューヨーク(CNN) 国連総会は10日、「パレスチナ国家」の旗とバチカンの旗を国連本部と事務所の前に掲揚することを承認する決議案を賛成多数で採択した。
採決では119カ国が賛成、8カ国が反対し、45カ国は棄権した。決議はオブザーバー国家であるパレスチナとバチカンの旗を、国連加盟国の旗に続いて掲揚することを承認する内容。潘基文(パンギムン)事務総長に対し、20日以内に履行することを求めている。
パレスチナは2012年11月の国連総会で、「非加盟オブザーバー国家」に格上げする決議が採択されていた。
10日の採決に先立ちサマンサ・パワー米国連大使は、米国はパレスチナとイスラエルの和平に尽力すると強調しながらも、「国連本部前にパレスチナ旗を掲揚することは、交渉の代替にはならず、両者を和平に近付けることにもならない」と演説。米国は反対票を投じた。