アルゼンチン大統領選、与野党候補が接戦 決選投票へ
(CNN) 南米アルゼンチンの大統領選は25日に投開票が行われ、現職のフェルナンデス大統領が推すダニエル・シオリ・ブエノスアイレス州知事と、野党連合の支持するマウリシオ・マクリ・ブエノスアイレス市長との決選投票にもつれ込む見通しとなった。
選管当局の発表によると、開票率約80%の段階でシオリ氏とマクリ氏の得票率はともに35.48%。3位はセルヒオ・マサ下院議員で得票率は21.23%。
アルゼンチンの憲法は大統領選に勝利する条件として、得票率45%以上を獲得するか、2位の候補者に10ポイント以上の差をつけることを求めている。シオリ氏とマクリ氏はこの条件を満たしていないため、11月22日に行われる決選投票に臨むことになる。
今回の選挙戦では、新たな大統領が債務の全額返済を求める米系ヘッジファンドとの訴訟に終止符を打てるかどうかが主要な争点となっている。
2001年に950億ドル(現在のレートで約11兆5000億円)の債務を抱えてデフォルト(債務不履行)したアルゼンチンは、国際金融市場へのアクセスを大幅に制限される中、支払額をめぐり10年以上にわたって債権者と裁判状態にある。