対ISIS共同作戦、陸空から展開 イラク・シリア国境
イラク・シリア国境(CNN) 米国が支援するシリア反体制派の「シリア民主軍」は2日までに、イラクとの国境に近い北部のハサカ地域を過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」から奪還するため、新たな作戦を開始したと発表した。
ハサカでは街の近郊で黒煙が上がり、有志連合の航空機が上空を旋回。イラク側に展開するクルド人部隊の関係者も、ハサカ市南部のISIS拠点や油田を攻撃していることを明らかにした。
国境をはさんで行われる有志連合による空爆と、クルド人勢力率いる地上部隊の攻撃は、ISISの供給網を断ち、1年以上前から占拠された地域を奪還した上で、デリゾールなどの要衝に圧力をかけることを目的としたものだ。
クルド人部隊には少数宗派ヤジディ教徒の戦闘員約5000人が参加。ISISに占拠されたシンジャル奪還の作戦に備える。シンジャルのISISの拠点に対しては、数日前から集中的な空爆が行われていた。
もしシンジャルを奪還できれば、ISISは最大の拠点であるモスルに物資を供給することが一段と難しくなる。