実行犯8人死亡、うち自爆7人 6カ所で犯行 パリの多発テロ
10区では2カ所で銃撃などが起き、カンボジア料理店も標的となり、店内の客ら14人が死亡した。難を逃れた客は、窓ガラス越しに集中的な銃撃があったと伝えた。11区ではバーの近くで発砲があった。
スタッド・ド・フランスでは爆発が3度起きた。欧米の情報機関筋は、同サッカー場の犯行現場から得た諜報(ちょうほう)として自爆テロ攻撃に特有なばらばらになった遺体が見付かったことを明かした。
今回の多発テロで、犯行声明は出ていない。過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がツイッター上で襲撃をたたえたとの情報もある。
米国のテロ対策当局者はCNNの取材に、今回の犯行の手口に触れ多数のテロ組織の戦術に類似していると指摘。多数の一般住民を犠牲にして宣伝効果を狙うアルカイダの手法などに言及した。
パリでは今年1月、週刊新聞社「シャルリー・エブド」が襲われ、12人が死亡、11人が負傷するテロ事件も起きていた。