「ロシア機を墜落させた爆弾」、ISISが機関誌に写真掲載
(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の英字機関誌「ダビク」(電子版)最新号に、ロシアの旅客機爆破に使ったと称する爆弾の写真が掲載された。
旅客機は先月31日、エジプトのシャルムエルシェイクを離陸後間もなくシナイ半島に墜落し、乗客乗員224人全員が死亡。ロシア連邦保安局(FSB)は今月17日、同機が爆弾によって墜落したと断定していた。
ダビクに掲載された写真には、清涼飲料水の缶と起爆装置、スイッチと思われる部品が写っている。缶の底には穴が空けられ、中の白い物質が見える。専門家によると、この白い物質が爆発物で、穴を通して起爆装置に接続され、スイッチを入れて爆発させる仕掛けになっていたと思われる。
ISISは同誌の中で、ロシアのシリア空爆に対する報復として同機を墜落させたと主張。当初の計画では、米軍率いる有志連合に加わってISISを攻撃している国の航空機を撃墜する予定だったが、「シャルムエルシェイク国際空港の警備をかいくぐる方法を発見し、目標をロシア機に変更した。爆弾はひそかに同機に持ち込まれ、ロシア人219人と他の十字軍5人の死亡につながった。ロシアの浅はかな決断からわずか1カ月後のことだった」としている。
爆発物に詳しい専門家のアンソニー・メイ氏はこの爆弾について、「重要部分に仕掛けて機体を損傷させれば、飛行中の航空機を墜落させるのはそれほど難しくない」と指摘する。