パリ郊外で自爆ベストらしき不審物を発見、同時テロと関連か
パリ(CNN) 同時テロを捜査しているパリ警察は23日、パリ郊外のモンルージュで、ごみ箱の中から自爆用ベストのような不審物が見つかったことを明らかにした。これを受けて周囲の地区は封鎖された。不審物は爆弾処理班が回収し、爆発物が入っていたかどうかを調べているという。
CNN系列局は、同時テロの実行犯らが使った自爆用のベルトと同じ爆弾材料が入っていたと伝えている。同局と仏紙ルモンドが23日に伝えたところによると、国際手配されているベルギー生まれのフランス人、サラ・アブデスラム容疑者の携帯電話は事件直後、この地区にあったことが分かっているという。
一方、同時テロが準備されたとみられるベルギーでは23日、テロに関連して容疑者1人が起訴された。
ベルギーのミシェル首相によると、首都ブリュッセルのテロ警戒レベルは少なくとも30日まで、最高に引き上げられた状態が続く見通し。同首相は23日、学校や地下鉄の再開は26日以降になると述べた。
専門家らによると、ベルギー当局者らは現在、同時テロの犯行グループとは別の集団が爆発物や武器を用意し、テロを計画している可能性もあるとみて、警戒を強めている。