ローマ法王、ケニアで演説 温暖化ガス排出削減の合意訴え
(CNN) アフリカ諸国を歴訪中のローマ・カトリックのフランシスコ法王は26日、ケニアの首都ナイロビの国連環境計画(UNEP)本部を訪れた。法王はパリで開幕する国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)を前に、温暖化ガスの排出削減に向けた合意を各国に呼びかけた。
この中で法王は「特定の利益が共通の善を圧倒し、自らの計画やプロジェクトを守るために情報操作が行われるとするならば、悲しいどころか破滅的なことだ」と主張。政治家は企業や科学界、市民社会と協力して環境破壊を食い止めるすべを見つけ出す努力をしなければならないと述べた。
その上で「(いかなる国も)共通の責任から離れて行動することはできない、前向きな変化を真に求めるなら、私たちが互いに依存しているということを謙虚に認めなければならない」と語った。
また法王は、宝石の密輸や象牙目的のゾウの密猟を黙認することは「政治的不安定や組織犯罪(の活動)、テロをあおる」行為であり、認めてはならないと訴えた。
フランシスコ法王は25日、ケニアに到着。この後ウガンダと中央アフリカ共和国を歴訪する予定だ。
.@Pontifex delivers strong message against illegal trade in #wildlife at @UN #PopeInKenya pic.twitter.com/sbTAz2ursh
— UN Environment (@UNEP) 2015, 11月 26