ブルキナファソで大統領選、元首相のカボレ氏が制す
(CNN) 30年近い長期政権が昨年倒れた西アフリカ・ブルキナファソでこのほど大統領選が実施され、ロシュ・カボレ元首相が過半数の票を獲得して当選した。
29日に行われた選挙の開票は30日に完了した。選挙管理委員会の発表によると、カボレ氏の得票率は53%。2位のゼフィリン・ディアブル氏は30%に達しなかった。
同国では1年前、27年間続いたコンパオレ前大統領の政権が市民デモで倒された。今回の大統領選は暫定政府が実施したが、カファンド暫定大統領はあえて出馬せず、14人の候補者らに公平な機会が与えられた。
投票は当初10月に予定されていたが、その直前に前大統領派が軍事クーデターを図り、カファンド氏らを追放。しかし軍部全体の支持を得られず、市民による抗議デモも起きてクーデターは失敗に終わった。
大統領選では市民ら約6000人が訓練を受けて監視にあたった。監視団を統括した全米民主研究所(NDI)のクリス・フォムニョー氏は、市民の力によって「極めて自由で公正、秩序ある選挙」が実現したと評価した。