EU、国境警備機関の新設を検討 難民・移民大量流入で

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EUが国境警備機関の新設を検討している

EUが国境警備機関の新設を検討している

(CNN) 欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は15日、EU域外との国境の警備強化に向けた新機関の創設を提案した。

欧州委員会のティマ―マンス筆頭副委員長は、域外との国境管理は加盟国の共同責任だと強調。大量の難民や移民が押し寄せる昨今の事態により、「現行の仕組みの弱点や欠点が明らかになった」と指摘した。

提案は、これまで加盟国政府による国境管理を支援してきた欧州対外国境管理協力機関(FRONTEX)に比べ、より大きな権限を持った「欧州国境・沿岸警備隊」を創設するという内容。新設機関はFRONTEXと異なり、関係国の承認手続きなしで危機に対処することができるようになる。

EUの権限強化にかかわる提案は、国家主権の一部を手放すことになるとして抵抗を受けるケースが多く、この提案にも同様の反対が予想される。

ただ欧州で最近、難民らの流入に危機感を持ち、国境強化の必要性を訴える声が高まっているのは間違いない。

EUの発表によると、今年1月から11月の間に合法的な手続きを得ずに域外へ入った人の数は推定150万人と、史上最多を記録した。これに加え、同期間に難民申請の手続きを取った人の数も100万人に上っている。

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