パリ郊外で発見の自爆ベルト、逃走容疑者が着用と断定
(CNN) パリ同時多発テロ事件の10日後に同市郊外の路上で見つかった自爆用のベルトは、逃走中のサラ・アブデスラム容疑者が着用したものと断定された。捜査状況に詳しい情報筋がCNNに語った。
自爆用ベルトは11月23日、パリ南郊モンルージュの歩道に捨てられているのが見つかった。捜査当局の分析により、アブデスラム容疑者のDNA型と一致する汗が検出されたという。
アブデスラム容疑者はベルギー生まれのフランス人。同時テロの当日、車で現場のスタジアムへ自爆犯らを送り届けた後、パリの18区へ移動したとみられる。同容疑者の携帯電話の信号はその後、モンルージュで確認されていた。
情報筋によれば、捜査当局は同容疑者が18区で自爆する計画を何らかの事情で中止し、逃走した可能性があるとみている。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は同時テロの犯行声明で実際にテロが起きた複数の現場に加え、18区という地名を挙げていた。
当局は事件直後からアブデスラム容疑者の行方を追っている。シリアへ逃げ込んだという情報もある。