ドイツ、入国拒む難民らの人数増加 集団性犯罪事件後に
(CNN) オーストリア北部を管轄する連邦警察の報道担当者は16日までに、ドイツのケルン市などで大みそかの昨年12月31日に多発した女性を狙った集団暴行や強盗事件後、ドイツがオーストリアに送り返す難民や移民らの人数が増えていると報告した。
入国を拒否しているのは北アフリカ諸国からの出身者が大半だという。同事件ではイラクやシリア、北アフリカ諸国などからの難民申請者らの集団が関与していることが判明している。
同報道担当者によると、オーストリアとドイツ両国政府は昨年12月以降、入国させない難民申請者らの上限を1日当たり60人にするとの「了解覚書」に従う行動を取ってきた。しかし、今年に入り追い返される人数は1日当たり最大200人に増えているという。
入国を退けられているのはアルジェリア、モロッコの出身者が多く、一部にはアフガニスタン人もいる。少数のシリア人も含まれているという。
ドイツから締め出された難民や移民らが次にどこに向かったのかは不明。ドイツへの再入国を試みたり、オーストリアで亡命を求めた可能性もあるとしている。