「赤いドアの家」に難民?、嫌がらせ発生で緊急調査 英
ロンドン(CNN) 英国政府は21日までに、イングランド北東部で難民申請の希望者が居住する民家入り口などのドアが赤く塗られ、一部で卵や石が投げ付けられる嫌がらせ行為を受けているとのメディア報道があるとして緊急調査を命じたことを明らかにした。
ブローケンシャー移民相はCNNへの声明で、難民申請者の居場所などを広めるような措置への深い懸念を表明。被害情報が伝えられたミドルズブラなどイングランド北東部の地域社会での緊急調査の実施を指示したと述べた。
ブローケンシャー移民相「差別行為を示す証拠が見付かったら、即座に対応する。いかなる差別行為も容認出来ない」と強調した。
同地域で難民申請者らの居住先の管理を担当する企業G4SはCNNへの声明で「難民申請者らを赤色のドアの背後に住まわせるような方針は断じてない」と主張。同社の下請け業者はG4Sが提供する全ての施設に赤色の塗装を施しているが、「これを差別行為と結びつけるのは異様だ」とも述べた。
同社は赤色のドアに絡む苦情を難民申請者からは受けていないが、下請け業者はドアを再塗装し、1つの色が目立つような形にはしない作業を行う予定だと説明した。