パリ同時テロ前に「ISISが欧州5都市でテロ計画」の情報

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米情報当局者はフランスとベルギーのほかドイツや英国でもテロの脅威が高まっていると指摘

米情報当局者はフランスとベルギーのほかドイツや英国でもテロの脅威が高まっていると指摘

パリ同時テロの計画が欧米当局に全く察知されることなく進んでいたのは驚きだったと、同情報筋は指摘する。当局が事件後になって改めて注目した手掛かりの中に、ISISが欧州へ60人のテロ要員を送り込んだという断片的な情報があった。「このうち20人がパリ同時テロに関与したとすれば、残りの約40人がまだ活動中ということになる」と、同情報筋は懸念を示す。

ベルギー公安当局の前トップがCNNに語ったところによると、ISISは今後、複数の国で同時テロを計画する恐れもあると懸念されている。

ISISは7日付のフランス語機関誌で、仏メディアが報じている欧州同時テロへの懸念を引用し、「我々のライオンたちが欧州に何頭入ったか、まもなく分かる日がくる」と宣言した。

仏ラジオは先週、パリ同時多発テロの際にアバウド容疑者らを乗せたというタクシーの女性運転手とのインタビューを放送した。それによると、アバウド容疑者は運転手に、自分は90人のグループの一員として欧州へ入り、シリア、イラク、フランス、ドイツ、英国籍の仲間がパリ周辺に配置されているなどと話していたという。

米当局者が先週、CNNの番組で語ったところによると、欧州からイラクやシリアへ渡った過激派の約1900人がすでに帰国し、欧州でのテロ攻撃の脅威はかつてないほどに高まっている。米情報当局者はCNNに、テロの危険性が最も高いのはフランスとベルギーで、ドイツや英国でも脅威が強まっているとの認識を示した。

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