香港の書店主が中国でテレビ出演、「拉致」を否定
香港(CNN) 中国の体制に批判的な書籍を扱う香港の書店関係者5人が相次いで失踪した問題で、書店主の李波氏が29日、中国のメディアに突然登場し、自分の意思に反して中国当局に拉致されたわけではないと述べた。
李氏はビデオに収録されたインタビューで、同僚らに対する中国当局の捜査に協力するため、自発的に香港から本土へ移動したと主張。「拉致されたり失踪したりしたわけではない。そのような説は全く根拠もなくねつ造されたのだと思う」と語った。
正式な手続きをせずにこっそりと移動したのはなぜかという質問には、捜査に協力することを周囲に知られたくなかったからだと答えた。
李氏は英国の旅券を持っているが、同国の居住権を放棄するとも表明。自分は香港人であり、中国人だと強調した。